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お家の屋上防水は大丈夫ですか?!防水の種類から費用まで詳しく解説します。新着情報

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お家の屋上防水は大丈夫ですか?!防水の種類から費用まで詳しく解説します。

屋上防水の基礎知識と重要性について

屋上防水工事は、建物を長持ちさせるために欠かせない重要なメンテナンスの一つです。ここでは、屋上防水の重要性や種類、工事の費用目安などについてご紹介します。

1. 屋上防水の重要性

建物の屋上は、直接雨や紫外線を受け続ける部分です。防水がしっかりされていないと雨水が建物内部に浸透し、構造体を傷めたり室内に湿気やカビを引き起こす原因になります。特に鉄筋コンクリート造の建物では、鉄筋が錆びると膨張し建物の耐久性が大幅に低下する可能性があります。

2. 屋上防水の種類

屋上防水の種類は、目的や建物の構造に合わせていくつかの方法が選ばれます。それぞれの方法には特徴があり適切な選択が建物の長寿命化につながります。

アスファルト防水

アスファルトを溶かして塗布する方法で、古くから利用されている防水方法です。耐久性が高く、特に強い紫外線や雨に耐えられるため長期的なメンテナンスが容易です。しかし、施工には熱を利用するため経験豊富な職人による工事が必要です。

施工方法

  • ・下地調整
  • 下地を平滑にして清掃し、油分やホコリなどを除去します。
  • ・プライマー塗布
  • 下地とアスファルトを密着させるための専用プライマーを塗布します。
  • ・アスファルトシートの敷設
  • アスファルトシートを貼り付けます。施工には溶融アスファルトを使用するため、ホット工法と呼ばれることもあります。
  • ・アスファルト層の重ね塗り
  • 複数回に分けてアスファルトを塗布し防水層を厚く形成します。
  • ・トップコート仕上げ
  • 防水層の表面に保護用のトップコートを塗布し紫外線や外部環境からの保護を行います。

メリットとデメリット

  • メリット:耐久性が高く長期間の防水性能が期待できる。
  • デメリット:施工に熱を用いるため火災リスクがある。また、工期が長く費用がかさむこともあります。

シート防水(ゴムシート防水、塩ビシート防水)

シート防水は、合成ゴムや塩ビなどの防水シートを貼り付ける方法です。施工が比較的簡単で工期が短いのが特徴です。また、シートの種類によっては柔軟性があるため建物の動きに追従しやすく、ひび割れに強いものもあります。ただし、シートの接続部分から水が侵入する可能性があるため定期的なチェックが必要です。

施工方法

  • 下地調整
  • 下地を清掃しシートがしっかり接着するように平滑化します。
  • プライマー塗布
  • 下地とシートの接着力を高めるための専用プライマーを塗布します。
  • ・シート貼り付け
  • シートを広げて位置を合わせ、接着剤で固定します。必要に応じてシートを重ねて貼り継ぎ目を処理します。
  • シーム処理
  • シートのつなぎ目を熱溶着または専用テープでしっかりと接合し水の侵入を防ぎます。
  • 仕上げ処理
  • 必要に応じて仕上げを施しシートがずれたり浮き上がらないように固定します。

メリットとデメリット

  • メリット:工期が短く軽量なため建物への負担が少ない。
  • デメリット:継ぎ目から水が入りやすいためメンテナンスが必要。また、シートの寿命がやや短いことがあります。

ウレタン防水

ウレタン防水は、液体状のウレタンを塗布し硬化させて防水層を作る方法です。屋上の形状が複雑な場合でも隅々まで対応できるため形状に依存せずに施工できるのが魅力です。部分的な補修も用意の為、改修工事で一番施工される工法です。また、弾力性があるためひび割れにも強い特徴を持っています。一般的には、5年から10年ごとに再塗装を行うことで長期的な防水効果を保つことが可能です。

施工方法

  • 下地調整
  • 下地をきれいに清掃し、ウレタンが密着するようにします。凹凸がある場合は、あらかじめ補修します。
  • ・プライマー塗布
  • 下地との密着を高めるために、専用プライマーを塗布します。
  • ・ウレタン塗布
  • 液体状のウレタンを塗布し、数層にわたって防水層を形成します。層を重ねることで防水効果を強化します。
  • ・トップコート塗布
  • 紫外線や雨などの影響から防水層を保護するために、表面にトップコートを施します。

メリットとデメリット

  • メリット:屋上の形状を問わず施工可能でひび割れに強い。施工が比較的簡単。
  • デメリット:一度劣化すると補修が難しくウレタン層が剥がれるリスクがある。数年ごとに再塗装が必要。

FRP防水(繊維強化プラスチック防水)

FRP防水は、耐久性が非常に高く軽量でありながら高強度な防水層を形成することができます。住宅や小規模な建物だけでなく、プールや浴場など水を多く使用する場所にも利用されることが多いです。ただし、施工には高度な技術が必要なため信頼できる業者に依頼することが重要です。

施工方法

  • 下地調整
  • 下地を清掃し、平滑化を行います。
  • ・プライマー塗布
  • 下地に密着させるための専用プライマーを塗布します。
  • ・ガラス繊維マットの敷設
  • FRP樹脂を塗布し、そこにガラス繊維マットを貼り付けて強度を高めます。※使用用途によって層数は変わります。
  • ・FRP樹脂の塗布
  • ガラス繊維の上から再度FRP樹脂を塗布し防水層を形成します。
  • ・トップコート仕上げ
  • 耐候性を高めるためのトップコートを施し仕上げます。

メリットとデメリット

  • メリット:非常に高い強度と耐久性を持ち、摩耗やひび割れに強い。
  • デメリット:硬くて柔軟性に欠けるため建物の動きに追従しにくい。施工には技術が必要で費用もやや高めです。

3. 屋上防水のメンテナンス方法

屋上防水の寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。防水層は時間とともに劣化しますが適切なメンテナンスを行うことで劣化の進行を遅らせて建物全体の寿命を延ばすことができます。

定期的な点検

一般的に屋上防水は年に1回程度、専門業者による点検を行うことが推奨されています。防水層のひび割れや浮き、剥がれが発見された場合は早急に補修を行うことで大きな修繕費用を抑えることができます。

ご自身でも確認できる場所であれば定期的に不具合の確認をしたり、排水溝付近の清掃や防水層の汚れを洗い流してセルフクリーニングをするとより長持ちさせることができます。

コーキングの補修

防水層と屋上の立ち上がり部分にはコーキング材(シーリング材)が使用されます。この部分が劣化するとそこから水が浸入しやすくなるため、定期的にセルフチェックをしましょう。必要に応じて業者へ依頼をして補修することが重要です。※ご自身で補修をされると間違った材料や施工方法によって逆効果になったりやり直しの手間が増えて高額になる場合もあるため不具合箇所を見つけたら専門業者へ依頼しましょう。

再塗装や補修工事

ウレタン防水などは、5~7年ごとに再塗装を行うことで防水機能を維持できます。施工業者と相談しながら適切なタイミングでの補修や再塗装を検討しましょう。

4. 屋上防水工事を依頼する際のポイント

防水工事は専門知識が必要な分野であり、工事の品質は業者の技術力に大きく依存します。以下の点に注意して信頼できる業者を選びましょう。

  • 実績や口コミ
  • 業者の実績や口コミを調べて信頼性を確認しましょう。
  • 見積りの透明性
  • 詳細な見積もりを出してくれる業者は信頼性が高いです。不明瞭な項目がある場合は必ず確認しましょう。
  • アフターフォロー
  • 施工後のアフターフォローや保証内容も確認することが重要です。

5.防水工事の施工費用目安

防水工事の施工費用は、工法の種類や施工面積・劣化状態・業者の技術力によって異なりますが、ここではおおよその目安となる費用を解説します。

1. アスファルト防水の施工費用

アスファルト防水の施工費用は他の工法より高めになることが多いです。

  • 費用の目安:5,000〜8,000円/㎡
  • 総費用例:例えば、50㎡の屋上に施工する場合、約35万~55万円程度が目安です。
  • ※劣化の状況や足場仮設の有無などでも費用は変わります。

特徴

アスファルト防水は耐久性が高く、長期間にわたって防水性能を維持します。メンテナンスをしっかり行えば20年以上持つこともありますが、紫外線や熱の影響を受けやすいためトップコートの追加や補修が定期的に必要です。

2. シート防水の施工費用(ゴムシート防水、塩ビシート防水)

シート防水は、施工が比較的簡単で工期も短いため費用も比較的安価であることが多いです。ただし、シートの種類や使用する材料によって費用が異なります。

  • 費用の目安:4,000〜7,000円/㎡
  • 総費用例:50㎡の屋上に施工する場合、約30~50万円程度が目安です。
  • ※劣化の状況や足場仮設の有無などでも費用は変わります。

特徴

ゴムシートは柔軟で割れにくいのが特徴ですが、紫外線や摩耗にやや弱く耐候年数は10〜15年です。一方、塩ビシートは耐候性が高く、やや長持ちする傾向があります。ただし、どちらのシート防水も継ぎ目部分から劣化することが多いため定期的な点検や塗り替えが重要です。

3. ウレタン防水の施工費用

ウレタン防水は価格も比較的手頃で住宅などで多く採用されています。

  • 費用の目安:4,000〜7,000円/㎡
  • 総費用例:50㎡の屋上に施工する場合、約35万〜50万円程度が目安です。
  • ※劣化の状況や足場仮設の有無などでも費用は変わります。

特徴

ウレタン防水は、柔軟性があり複雑な形状にも対応可能ですが、紫外線や雨水による表面劣化が比較的早いため耐候年数は10年程度です。ウレタン防水の寿命を延ばすには、5~7年ごとにトップコートを再塗装するなどのメンテナンスを行うとウレタン防水層の劣化を防ぐことができ長期的な防水効果を維持することができます。

4. FRP防水の施工費用

FRP防水は、ガラス繊維を使った高強度で耐久性の高い工法です。その分、他の防水工法と比較して費用が高めになります。ベランダや小規模な屋上などに多く利用されます。

  • 費用の目安:6,000〜10,000円/㎡
  • 総費用例:50㎡の屋上に施工する場合、約40万〜65万円程度が目安です。
  • ※下地の状況や足場仮設の有無で費用は変わります。

特徴

FRP(繊維強化プラスチック)防水は、非常に強度が高く、耐久性も優れているため15〜20年ほどの耐候年数が期待できます。ただし、硬いため建物の動きには追従しにくいため、ひび割れが発生する可能性もあります。住宅の防水として使用する場合は面積に応じた防水工法を選択されることをおすすめします。

施工費用比較のまとめ

防水工法施工費用の目安(1㎡あたり)耐用年数特徴
アスファルト防水5,000〜8,000円15〜20年耐久性が高く、特に大型建築物に向いている
シート防水(ゴム・塩ビ)4,000〜7,000円10〜15年工期が短く、費用も安価
ウレタン防水4,000〜7,000円10年程度形状に柔軟に対応できるが、定期メンテナンスが必要
FRP防水6,000〜10,000円15〜20年強度と耐久性が高いが、費用は高め

まとめ

屋上防水工事は建物を雨や紫外線から守り、長期的な資産価値を維持するために重要な対策です。適切な防水工法を選び、定期的なメンテナンスを行うことで建物を安全かつ快適に保つことができます。

それぞれの防水工法は特徴が異なるため、建物の構造や用途に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。施工業者と相談しながら予算や防水効果・メンテナンス頻度を考慮して防水工法を選びましょう。

防水工事の費用は、建物の規模や劣化状態、使用する材料・業者の施工技術によっても変わります。施工業者を選ぶ際には、費用だけでなく施工方法や材料・技術力、アフターフォローや保証内容についてもしっかり確認して、長期的に安心できる防水工事を選ぶようにしましょう。


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