外壁塗装・屋根塗装で150万円は高い?
目次
外壁塗装・屋根塗装の費用見積もりが出ると「高い?」「安い?」と疑問が生まれます。
塗装工事は塗装面積はもちろん、工事に関わる人件費や工賃、塗料のグレードなどさまざまな費用がかかります。
そのため、何にどんな費用がかかっているかわからないまま工事を初めてしまうと後悔してしまう結果になるかもしれません。
今回は、塗装費用相場に焦点をあて解説しています。相場を理解して優良業者に塗装工事を依頼しましょう。
外壁塗装・屋根塗装の費用相場は?
一戸建ての外壁塗装の費用相場価格は、
30坪の場合80~90万円です。屋根を一緒に塗装する場合は90~120万円が相場
と言われています。
費用は使用する塗料や塗装面積、住宅の立地や形状により変動するので、注意しましょう。
ただし、上記費用は、あくまで一般的な相場価格。実際の費用は、屋根の広さや劣化状況、使用する塗料の種類など様々な要因によって、上記費用より高くなることもあれば、安く抑えられることもあります。
外壁塗装・屋根塗装の費用が相場より高くなるケース4選
住宅の状態や形状によっては、塗装にかかる費用が相場よりも高くなることがあります。どのようなケースのときに相場費用を上回るのか見ていきましょう。
3階建ての住宅で足場・塗装が増えるケース
3階建ての場合は高さがある分、必然的に足場を高い位置まで設置する必要があります。作業工程が増えるほか、高いところでも安全に作業ができるよう足場をより強固にする必要があるため、相場費用よりも高くなります。
また、2階建てよりも塗装面積が多くなるので、足場代だけでなく塗装代も相場よりかかることにも注意しましょう。
道路使用許可や道路占用許可が必要になるケース
外壁塗装や屋根塗装をする際に、道路使用許可証や道路占用許可証が必要になった場合、相場費用よりも高くなります。
道路使用許可は、足場の組み立てや解体時にトラックを道路に駐車しなければならない場合に必要です。
また、足場は敷地内に収まるように設置しますが、足場が道路にはみ出る場合には、道路占用許可が必要になります。
道路使用許可の費用は2,700円前後です。道路占有許可の費用は、
占用料×占用面積(㎡)×期間(月)で算出されます。交通誘導員が必要な場合は、1名につき2万円程度の人件費もかかります。
劣化が進み補修が必要なケース
塗装の前に大きなひび割れなどが見つかり補修が必要となった場合は、その分の修繕費用もかかります。
塗装は色を塗るだけでなく、雨などの浸入を防ぐコーティングの役割があります。きちんと補修せずに塗装すると、害虫や雨などが侵入を許してしまうので、劣化箇所の補修は必須です。
中間マージン(仲介料)が発生するケース
職人が下請けや孫受けの場合は、仲介料が発生するため費用がかさみます。大手ハウスメーカーや工務店、大手リフォーム会社に塗装を頼むと、ほとんどの場合、下請けの塗装業者が施工をします。
元請け業者が利益を出すには、中間マージンが必要となり、20~30%費用が増えることもあるので確認しましょう。
外壁塗装・屋根塗装の費用を安く抑える方法
外壁塗装・屋根塗装はまとまった費用がかかるので、できるだけ安く抑えたいというのは誰もが思うところでしょう。そこでここでは、外壁塗装の費用を抑える方法を紹介します。
①助成金や補助金を活用する
自治体によっては、外壁塗装工事に対して助成金・補助金を支給しているので、それを活用すると費用の負担を軽減できます。
ただし、助成金や補助金を受けるには、省エネルギー・断熱工事であることが条件です。塗料は、断熱塗料か遮熱塗料でなければならないとされています。
支給額は10〜25万円程度が一般的です。助成金・補助金制度の有無や適用条件は自治体によって異なるので、自治体のホームページなどで確認しましょう。
②火災保険を利用する
火災保険適応の条件を満たせば、外壁塗装費用を無料、もしくは一部負担行える可能性があります。
台風などの風災被害によって外壁がダメージを受け塗装の補修が必要になった場合、保険が適用され補修費用を負担してもらえます。
火災保険の申請時には、業者からの見積もりが必須なので、業者に相談しましょう。
外壁や屋根を塗装する際の注意点
住宅の外壁や屋根の塗装を適正な価格で行うために、ここでは事前に知っておくべき注意点を解説します。
<注意するべき点>
・数社から見積もりを取って比較する
・格安キャンペーンや極端に相場より安い場合は注意する
・訪問営業が来ても即決しない
①数社から見積もりを取って比較する
見積もりは1社だけでなく、3社程度から取って比較するようにしましょう。業者によって塗料の価格や人件費などが違うので、複数社から見積もり取ることで相場費用が把握できます。
相場がわからないと不要な費用を払ってしまう恐れがあるので、1社の見積もりだけで決めるのは避けましょう。
逆に見積もりを多く依頼しすぎるのもよくありません。あまり多くの業者に見積もり依頼をすると、選択肢が多すぎて判断する基準がわからなくなってしまうからです。見積もりを依頼する際は、3社程度に絞るようにしましょう。
外壁塗装会社には他社との相見積もりを当社は相見積もりも歓迎です。
②格安キャンペーンや極端に相場より安い場合は注意する
「今だけの割引」や「格安」などと強調してくる場合は注意が必要です。安すぎる業者の場合、なにかと追加料金がかかることがあるからです。また、費用を削ろうとして手抜き工事になる恐れもあります。
安いからと飛びつかず、業者の施工実績や口コミなどをしっかりとチェックしましょう。
③訪問営業が来ても即決しない
塗装の訪問営業が来た際は、即決しないほうが無難です。訪問営業すべてが悪いとはいえませんが、「キャンペーン価格」「モニター価格」などと営業トークで迫ってくる場合は注意しましょう。
「今、塗装工事をすればお得になる」などと訪問営業で焦らされて、悪質な塗装業者と契約してしまったというトラブルもあり、消費者センターから注意喚起されています。
優良な業者であれば、強引に契約を迫るようなことはありません。訪問営業がいたらその場で契約せず、複数の業者を比較したうえで決めることをおすすめします。
外壁塗装・屋根塗装は適正価格の業者に依頼しよう
外壁塗装・屋根塗装の費用が150万円が高いかどうかは、「立地」「シーズン」「住宅の形状」によって変わりますので、一概に高いということは言えません。
複数業者に見積もりを依頼してそれぞれ比較し、適正価格の信頼できる業者に依頼しましょう。
同じ物件なのに業者によって見積書の数量が大きく違うのは、計算方法にミスがあるケースや、大雑把な計算だったというケースがほとんどです。
自身でも見積もり作成のルールを知っておくと、より適正な価格で工事を発注できます。
この記事を参考に、トラブルなく外壁塗装を施工してください。